iPS細胞になりたい

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「進化」ということを考えたとき、ダーウィン的には、環境に適応したものが生き残るということが言える。ただ、環境自体も変化していくので、進化の方向性も一方向であるとは言えないだろう。

進化の方向自体は、環境に適応していくと言い換えても、それほど問題は無いと思われるが、例えば、生物の進化ということで考えると、単細胞生物から群体、多細胞生物へと進化してきた。
「生物」をどういう単位で見るか?ということにもつながってくるわけだが、例えば、人間という生物を考えたとき、アメーバーのような単細胞生物と、一個体としての人間を比較すると、当然、細胞の数も違うわけで、単純に「細胞がたくさんあるから進化した」ということが言えるのか?って、ちょっと疑問がわいた。

人間の細胞にも神経細胞もあれば、生殖に使われる細胞、脂肪細胞など、多種多様であるわけで、一方のアメーバーは、当然、1種類。

人間という切り口で生物を見た場合は、色々なことができる専門職の細胞群集まって、ひとつの個体を形成しているが、逆に言えば、一個の細胞が、それ自身で生きて行けるというわけでもない。「人間」という一個の生物の中で、自分自身の役割を担い、役割を果たしているわけだ。

「俺、神経細胞飽きたから、明日から卵子やるわー」

とか言っても、そんなことできるわけがなくて(笑)、自分自身の役割をきちんと果たさなければ、自分が属している人間という個体全体が病気になってしまう。
(癌細胞は、自分勝手に増殖を続けますよね。その分、強いのかもしれないけど)

我々の社会は、どうなんでしょうか?
一人一人の人間が、社会を形成しているわけで、その中で、自分自身の役割をきちんと見つけつつ、しっかりと役割を果たしていく必要があるのかなって思います。
こちらも、一人ひとりが、しっかり元気に生きていくことが重要で、皆が

「パトラッシュ…。僕はもう眠いんだ…」

とか言ってダウンしていったら、やっぱり、全体として見たときに、社会全体が病気になって、衰退に向かってしまいます。最後には死んじゃいますよね。

自分の尊敬している人に、ライフネット生命を創業した出口治明氏がいるのですが、彼はよく

「世界経営計画のサブシステムを担う」

ということをおっしゃっています。

どういうことかと言えば、「今生きている世界をどのように理解し、どこが嫌で、どこを変えたいと思い、自分は何をすることができるのか」を考えながら生きる。

ということです。非常に深い言葉だと思うのですが、ここでは「自分が何をすることができるのか」ということに絞って考えてみます。これが自分の役割です。

世の中がどうあるべきなのか?

これを考えたときに、その中で、自分があるべき姿を見つけだすことができれば、自分の理想とするものは手に入るんじゃないですかね。

先程、細胞の種類の話を書きましたが、好きなように、理想の自分になることなんかできないという話ではなく、もしかしたら、今、自分が認識している自分は、本当の役割を担っていないのかもしれないです(とか、自分の都合の良いことばかり考えるようになると厨二病をこじらせることになりそうですがw)。

特に若いうちは、自分の可能性を信じて、様々な細胞になれるiPS細胞でありたいですね。

STAP細胞があったら、もっと良かったんですけどね(笑)。
でも、まあイモリの細胞とかは、脱分化能力を持っているということで(笑)。細胞

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