魂の進化とその目的

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生命と精神の進化ノート」とかタイトルをつけておきながら、スピリチュアルに関する記事ばかり書いているので、たまにはもうちょっと、生物学的・化学的な記事にしようかなとも思うのだが、今日、あるセッションを受けてきたので、その内容を踏まえて、以前、学んだことを備忘的に書いておくことにする。

初めに、「アダム・カドモン」という完全体が存在し、それが分裂していって、今の人間の魂となっているというカバラの考えがある。
もうちょっと詳しく書くと、アダム・カドモンというのは、まさに神の御姿に似せて作られ、意志・知性・情緒・活動力が完璧で、至福に満たされる存在となっている。
アダム・カドモンは、この宇宙の最上階層である「アツィルト(神性界)」に存在する。
これが、次の階層である「ベリアー(創造界)」に降りると、アダム・カドモンは、個々の魂へと分裂する。これにより、自分以外の「他人」が生まれ、「他者に対する愛」が生まれる。
更に階層が下がり、「イェツィラー(形成界)」になると、魂は男女に分裂する。
聖書では、これを「エデン」と名付けている。
最後の階層が、「アッシャー(物質界)」。ここでは、魂は肉体をまとうことになる。

…という考え。

カバラとは別の考えでも、似たような考えはたくさんある。

ここで考えるべきは、魂の進化(あるいは成長)の目的というのが、カバラ的に言えば、「アダム・カドモン」への合一を図ること。
これは、個々の魂が、自らの学びを経て、最終的には、完全なる存在への回帰をはかるということに他ならない。

…ところが、スピリチュアル大好きな人に限って、その辺がわかっていない、あるいは中途半端に自分の都合の良いように解釈している場合も多い。

そういう人たちは、精神的成長、進歩というものを全く無視し、単純に
テレパシーが使えるようになりたい!」とか、「薬に頼らず、病気を治せるヒーリングパワーが欲しい!」とか「この世から、お金を無くしたい!」とかいうことを平気で言い出す。

まあ、欲しがるのは、その人たちの勝手なので、好きにしてくれて良いのだが、それは単に手段の変化でしかなく、精神的向上とは無関係だということに気づいていない。
逆に、そういうことができなくても、真・善・美という、魂の向上は問題なくできる。

ちなみに、以前、主催していたグループでもそんな話になって、そこに参加していたスピ好きな人が、まさにそんな「テレパシーが欲しい」みたいなことを言っていたわけですが、あるとき、不幸の手紙が届いたとかで、「破り捨てておけば良いじゃん」って、アドバイスしたにも関わらず、「この手紙が近くにあると頭痛がする!悪い波動があるに違いない!」とか言い出して、次の人に不幸の手紙を出していたということがありました。

これを聞いてどう思いますか?
スピリチュアルだ、精神性がどうだ、魂が、バシャールが、チャネリングが…etc.

いろいろと言っていても、こんな自分のことしか考えていない、身勝手な行動をする人が精神的向上・成長をしようとしているとは思えないし、自分自身の行動や学ぶべきことは、スピリチュアルなことには関係なく見つけ出していくべきです。

先程、書いたように、魂の進化・成長の目的が完全体への合一であるなら、方向性さえ間違わなければ、歩みは遅くても、必ず、ゴールにたどり着きますし、やらなければならないことは、自ら見つけだすことはできるはずです。

大切なのは、過去ではなく、「今、何をやらなればならないか」について、しっかり考えること。
これも、上に書いた、以前主催していたグループで話をしたことがあるのですが、自分自身は輪廻転生について、「まあ、あるのかもしれないな」くらいには思っていますが、正直なところ、前世でどうだったとか、アトランティス王国の王様だったとか、古代インドのコーサラ国の武将だったとか、江戸時代の何とか村の権兵衛さんだったとか、割とどうでも良くて、そんなときの記憶は無いし、周りにも「前世の記憶がある」なんてことを言う人が殆どいないという事実を見ると、生まれ変わりの時に、前世の記憶が無くなっていること自体に意味があると思うから。そうでなければ、せっかく学んだことは憶えていれば良いし、そうじゃないということは、今、この人生自体で学ぶこと、やらなければならないことがあるからなのだろうと思っている。

以前、「iPS細胞になりたい」という記事でも書いた通り、現実世界では、世界経営計画のサブシステムを担う必要があると思っているが、それは、スピリチュアルな分野でも同じなのだろうと思う。

完全体から分裂した自分の魂は、今、この瞬間に何を学ばなければならないのか?どう成長していくべきなのか?

常にそれを意識していきたいと思っている。

魂のネットワーク

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