blogコンテンツの著作権

McDMaster’s Weblogというブログのblog コンテンツの著作権に関する示唆という記事からトラックバックが打たれていた。
何かと思ってみてみると、かの有名なブログ『週刊!木村剛』に 「ツッコマビリティ」に一本取られました!」という記事が載っているらしい。
この中で、木村氏が、ブログ『週間!木村剛』及び、書籍『月間!木村剛』における「引用」「リンク」「転載」の考え方について述べていた。
McDMaster’s Weblogのオーナーさんは、

そこで、私は木村さんの見解を Kimura Public License (GNU General Public License [英語] [日本語] のパクり)として世に問うべく、blog と著作権について論じている国内の blog エントリにTバックを打ちまくりたいと思います。blogger 各位の皆さま、甚だご迷惑かと存じますが、ご協力を賜りたくお願いいたします。

と、書いているが、先日書いた、Winny絡みでの「IT時代の著作権のあり方」という記事が引っかかったらしい。
と、いうわけで、書籍の方はともかく、blogコンテンツに関する著作権等について、オイラの意見をまとめておこうと思う。
まず、ブログに関して言えば、今更言うまでも無いが、トラックバックという、今までのホームページには無かった機能が存在する。この機能を有効に使うことにより、今までインターネット上でしばしば問題となった、無断掲載、無断転載が「ある程度」は防ぐことができる。
(もちろん、これは引用元が「ブログ」である場合のみである。そうではないネット上のコンテンツの引用に関しては、別途、メールなどで著作者に了解を得るべきであろうと思う)
ここで、問題となるのは、トラックバックによる著作者への通知は、常に事後承諾となるということである。この辺りが、今後、考えなければならない部分となってくる。
取り敢えず現行の法的な問題は置いておいて、手間をかけず、Web上に自分の意見、考えを書けるということは、ブログの有用性の一つではある。性善説に立てば、この特性を有効に使い、自分の隠された能力を引き出したり、ネットワーク上の他の人々の有効な意見をまとめていくことによって、より、レベルの高い議論を行っていくことも出来るだろう。
実は、隠していたわけではないのだが(誰も、聞いてもいないが(笑))、オイラは、自分がまだ大学院の学生だったときに、とあるパソコン雑誌のインタビューを受けたことがある(もう、その雑誌は廃刊になってしまいましたが)。
その中で、オイラは
「パソコン通信を使うことによって、人間は一つの生命体になり得る」
みたいなことを言っていたと思う。
要するに、ヒトは、他のヒトの知識、経験を文字という手段を通して、自分の物とし、逆に自分の経験、知識を他のヒトに与えることが出来るのだ。これが、ここ数年で、とてつもないスピードで浸透してきている。この事実にインターネットの普及が絡んでいるのは間違い無い。
話を著作権に戻すと、著作権は、もちろん尊重しなければならないが、その権利の範囲をどこまで認めるかというのは、今後、更に議論を進めなければならない話だ。
(ちなみに、WinnyなどのP2Pソフトを本当に問題にしているのは、著作権を持っている人間ではなく、歌手やレコード会社といった、『著作隣接権』の持ち主の方が多いだろうとオイラは思っている。構成表についてはこちら
で、話がまた、まとまらなくなってきてしまったが、木村氏の考え方には基本的に賛同できる。
一つだけ、追加するとすれば、トラックバックを打つことによって、相手のブログから自分のブログへ至るルートを作ったならば、自分のブログ中の記事にも相手方へのリンクを張って、自分から相手へのルートを作るという相互的なリンクを形成していくのが必要だろうということである。
上にも書いたように、お互いの知識・考えを共有することによって、人の思考はより深まるのだし、ネット上で見ている第3者は、どのサイトから見始めるのかわからないのだから。
それが、オイラのITC仲間であるHarryが言っているベキ法則を避ける有効な手段の一つだと思うのだ。

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コメント

  1. Tバックいただきありがとうございます。
    木村氏は、「ネット上のコンテンツ」の著作権に関してはビギナーと言ってよいと思いますが、しかし、彼の見解が意外にきちんとまとまっていることに感心したものです。
    相互のTバックという行為は、たしかに、出処を明示することと、それについて相手方がオーソライズしたという意味を持たせる点で重要と言えますね。

  2. ひでぽん より:

    McDMasterさん、こんにちは。
     兎角、一方通行になりがちな情報のやり取りの中で、インターネットという環境の利点を活かして行く事が大切だと思うのですよ。
     blogは、使い方によっては、毒にも薬にもなりますが(毒にも薬にもならないかも)、より良い使い方を見つけ出していきたいですね。