ITコーディネータのコミュニケーション能力

今日、会社帰りの地下鉄の中で、日経情報ストラテジーの6月号を読んでいた。
その中の「主張するCIO」という記事の中に、CIOはディスカッションやディベートに強くないといけないというようなことが書いてあった。
要するに、なあなあの折衷案にならないように、IT化の推進を行っていかなければならないということだろう。
コミュニケーション能力は、ITCにとって、非常に重要な能力の一つであるが、やはり、どうしてもコミュニケーションの取りづらい相手というのはいるものだ。
そんな相手のパターンとしては、共通言語が無いことが多いのだ。
特に相手がSEだと話しづらいよね。こちらは相手に対して、このくらいは知っているだろうということを無意識に期待してしまうから、話が進んでいくにつれて「あれ?」ということになってしまう。
以前も、UMLが読めないSEの話を書いたが、UMLだって、オブジェクト指向の記述のための共通言語とすべく作成されたものだし、ITCにとっては、ITCプロセスなんかが、まさに共通言語となるだろう。
英語なんかの外国語を学ぶ時も同じだが、言語は、人とのコミュニケーションを円滑にするための手段として学んでいくためのものだ。当然、理解できる人が多い言語を学んでいく方が効率が良いし、相手のためにもなる。
にもかかわらず、大手IT企業の中に、スタンダードを身に付けようとしないで、ローカルな閉じた世界の言語しか学ぼうとしない人が結構、多いのは何故なんだ?
やばいぞ、日本のIT産業。
ITだ、何だと言っても、やっぱり、最後は人だぞ。
頑張れ、日本。
でも、日本のIT産業に、ユーザーと、まともにコミュニケーションを取れる人が少ないから、うちらが食っていけるのかもしれないけど(笑)。

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コメント

  1. 老眼のITC より:

    こんにちは。ITCプロセスは、まさに共通言語となるべき存在だと思います。それなのに、あのITCプロセスガイドラインは数年たっても当初のベータ版のままです。
    問い合わせてみたところ、どうもプロセスガイドラインの正式版を作る予定はなく、ベータ版のまま見捨てられたようです。共通言語はできるのだろうか。

  2. ひでぽん より:

     老眼のITCさん、コメントどうもです。
     ベータ版のまま、見捨てられたってのもすごい話ですね。
     我々が、常にポイントを取得して、知識と実務経験を積み重ねていかなければならないのと同様に、プロセスガイドラインも、その時の社会状況に合わせて、変わって行かなければならないと思うんですけどねぇ…。