【書評】新 経営分析の卵

【書名】新 経営分析の卵
【サブタイトル】入門書を読む前に読む本
【著者】小田正佳
【出版】税務経理協会
【発行】2005.06.15

 経営分析を行うための基本的な知識について書いてあります。
 僕は現在、ITコーディネータという資格で仕事をしているのですが、この資格は「ITと経営の橋渡し」という役割を持っています。
 ところが、実際は、この資格を持っている人はITベンダーに属していたり、そこでSEをやっていた人が結構多く、元々、中小企業診断士や会計士などをやっていて馴染みがある人じゃなければ、経営分析には、それ程、強くないという人も少なくないのではないかという気がしています。

 というわけで、今更感もあるのですが、この本を読んでみることにしました(実は、古本屋で安く売ってたから買ってみた(笑))。

 内容は、本当に基本的なことについて書いてあるので、それほど新しい知識が得られたわけではないのですが、

  • 仕事は目的を明確にすることが大切
  • 目的の明確化によって、仕事の優先順位が明らかになる

ということが書かれていました。これは、経営分析に限らず、一般的な仕事を行うときにも、きちんと心に刻んでおかなければならないことですね。
そして、それと同時に経営分析は、仮説を立てることが大切だということも書いてありました。
仮説を立てることができれば、あとは検証の仕方を学べば良いということになります。

 本の中には、仮説立案の留意点と、仮説の検証方法について説明があります。
 仮説立案時に重要なことをまとめると、大きな枠組から、細かい部分を見ていくこと、表面だけを見ないこと、そして、数字と実態の乖離を見つけるということが書かれていました。
 仮説の検証方法についてもいろいろと書かれていますが、その前提条件として大切なことが書いてありました。それは、

「企業活動というのは、『元手』をいかにうまく活用していくか」

ということです。わかっていたつもりではありましたが、改めて気付かされた感じがしました。
 雇われる側と経営者の違いのひとつとして、給与をもらう側はP/Lを気にして、経営者はB/Sを気にするということがあるのではないかと感じています。これは、経営者は、上に書いてあるように、
「元手」をどう活用して自分の資産を増やしていくかを考えているからだと思います。

 本の最初に書いてあるように、経営分析の全体を見渡す時に、このような本の中身を頭に入れておくことは、今後も結構、役に立つのではないかという気がしました。

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