ある程度、SEなんかやってると、問題プロジェクトに遭遇することがある。
そういうことが無い幸運な人もいるかもしれないが、世の中のプロジェクトの成功率を見ると、そういうプロジェクトに当たったことが無いという人の方が少ないとは思う。
自分はといえば、ひょっとすると、一般的なSEよりは、そういうプロジェクトに当たる確率は高かったかもしれない。火消しに投入されることも結構あったし。
で、会社を辞める数年前から、そういうプロジェクトの割合が高くなってきて、しかも、それまでは、そういう火事場にいても、何かしら得るものがあったのだが、ここ最近のプロジェクトは、得るものも無く、ただひたすらにメンバーが疲弊していくものが多かった。
プロジェクト自体に要求されるコスト、納期、品質の水準がそれまでに比べて、格段に高くなっているというのもひとつの要因ではあるのだろうが、何よりもPMの質が悪くなっているというのが原因である気がする。
最初に、そういう激悪PMに当たったときは、こんなPMに当たる確率は6σを超えていると思ったが、同レベルのPMに最近も当たったので、意外と4σくらいなのかもしれない(笑)。
まぁ、確率はともかくとして、長いことSEやっていると(営業でもコンサルでも同じだと思うが)、ヤバいプロジェクト(もっと言えば、お客さんやPM)は、関わってから、ものの5分でヤバさを感じられる。ビビビと来るのだ。
そんな時は、できれば関わらない方が良い。そうもいかない場合でも、できる限りの策略をもって、早めにプロジェクトを離れるのが賢明ではある。まあ、よっぽど自分に自信があれば別だが。もちろん、自分に責任と権限があれば、そのような状態にならないようにするのが前提だが、一度、そのようになってしまうと、そこからプロジェクトを立て直すのは至難の業である。5~10人くらいしかプロジェクトに関わっている人がいなければ何とかなるかもしれないが、それ以上の人数が関わっていれば、ほぼ間違いなく、仕切り直ししか無くなる。それもメンバーを変えてしまうのが一番早い。
大体、ヤバくなるプロジェクトのキーマンの特徴
- 言っていることがわからない
⇒そもそも日本語として成り立っていないことを言っていることが多い。
変な例え話や事例を出す。例えなんて、同一の文化を持っていないと、全く説明に使えないということを理解していない
つっこんだ質問をしてみると、何も理解していないことをごまかす - 感情的になる
いきなり怒り出す。機嫌の良いときは妙に丁寧 - 権威に異常に弱い
- 視野が狭く、自分の価値観でしかものを見ない
- 考え方が短絡的。たったひとつの事柄から、方針やメンバーの技量まで判断しようとする
こうしてみると、PMっつーよりも、人としてどうかという気がしてくるが、まぁ、人の振り見て我が振り直せってことで、自分は気をつけるようにしよう。