【書名】銀座で学んだ稼ぐ人のシンプルな習慣
【著者】藤田尚弓
【出版】総合法令出版
【発行】2013.04.02
フォトリーディングのインストラクターをして頂いた藤田尚弓さんの著書。
著者の藤田さんは、以前、銀座ののクラブでナンバーワンホステスだったそうですが、その時に学んだことをもとに、稼いでいる人たちの習慣について書いてある本です。
本の構成としては
- 銀座で稼ぐ女性のシンプルな習慣
- 銀座に集う成功者達のシンプルな習慣
- 心に残るあの人の教え
となっていますが、ざっくりと読んだところ、
- 対人習慣
- 仕組み
- 心構え
というように分類できるのかなという感じでした。
まず最初に、対人習慣(テクニック)としては、「真実よりも相手の受け止め方が大事」ということが書かれています。
例えば、相手の話に頷くこと。これは、コーチングなどでもよく言われていることのようです。相手に承認されたいという欲求は、結構、強いものです。また、外見に気を遣うということについても書かれていました。見た目の印象って、かなり重要ですよね。自分も、コンサルなんていう仕事をしているので、この辺りはもっと気を遣わなければならないなぁと反省です(というか、よく家の人に指摘されています(笑))。
聴き方については、
共感→小さな質問→具体的質問→褒め
という順序で話を進めていくということは参考になりました。特に、初対面の人との会話では役に立つような気がします。
仕組みとしては、「大事なマインドを小さなルールに落としこむ」ということが書かれています。
心構えばかりを説くのではなく、また、具体的にどのようなアクションにつなげれば良いかわからない人たちのためにもこのようなやり方は、非常に効果があるのではないかと感じました。
組織づくり、ルールづくりの参考になるのではないかと思います。
山本五十六の有名な言葉に
という言葉があります。具体的にどう動くのか、自ら率先して(あるいは周囲の人たちが自然に)動く仕組みをつくり、具体的なアクションを学ばせ、教えて、褒めていくことによって、人は育っていくのかなという気がしますね。
また、心構えとしては、
恩返しをするということ、また面白い考え方としては、「恩送り」というものがあるようで、「してもらったことを次の人に送りなさい」という考え方のようです。
実は、以前観た映画で「ペイ・フォワード」という作品があるのですが、その映画ともつながる考え方でした(御興味のある方は、観てみて下さい)。
その他にも、すぐに決断し、実行する習慣を持っている人が多いということも書いてありました。
これは、僕自身も最近になって、すごく感じているところがあるのですが、特にすぐに実行するということは、すごく仕事が効率的になります。何よりも、忘れてしまうことが無いです。忙しくなるほど、この習慣は効いてきますね。
もちろん、仕事の優先順位を考えなければならないこともあるのですが、やはり先送りにしてしまわずに、すぐに実行してしまう方が効率が圧倒的に良い気がしています(人に拠る部分もあるかもしれませんが…)。
この部分とも少し、関わるところがありますが、メモを取る習慣についても書かれています。
必要な情報について忘れないようにするということもありますが、重要なのは、メモした情報をきちんと活かすこと、検証することです。
最近は、ビッグデータという言葉が話題になっていますが、ビッグデータではなくても、自分の周りにあるデータをきちんと次のアクションに活かすだけでも、自分の行動が変わってきます。メモというだけではなく、データとしてうまく活用できる仕組みを作っていきたいものです。
その他、
- 朝方の習慣
- 多読の習慣
- 体力づくり
などさまざまな習慣について書かれています。
ひとつひとつについては、他の自己啓発本などにも書かれていることが多いですが、著者の体験をもとに書かれていることもあって、具体的なテクニックや説明などが参考になる本でした。
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