占いの的中率と前提条件

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世の中には、占いを信じている人、信じていない人、それぞれいると思いますが、第3者的な視点から、いろいろと考察してみたいと思います。

まず、占いには大きく分けて、命・卜・相の3つがあるというのは、以前の記事でも書いた通り。
相に関しては、まずは、人相や体形などがありますが、これは犯罪捜査のプロファイリングでも使われる通り、その人の性格や気質などと、ある程度の相関はあるように思えます。おでこにホクロがあると金運が高いとか、そういうのはわかりませんけどね(笑)。
性格は、ある程度、人生にも影響を及ぼすでしょうし、適職などを探すには役に立つかもしれません。
風水に関しても、Dr.コ〇とか李〇〇竹とか、あからさまにインチキくさいのは無視して(信者の方々、ごめんなさーいw)、元々は、気の流れ(目に見えないエネルギーだけじゃなく、空気や湿気なども含む)や形状、位置関係などに影響される心理要素などを論じたものなので、きちんと分析されているものは、こちらも、そこそこ役に立つんじゃないかと思います。
西に黄色いものをおけば、金運アップ!」とか、そういう、どこから出て来たかわかんないようなものは知らんw

卜に関しては、以前も「占いは何故当たるか?」という記事でも書いた通り、ホログラムやフラクタルのような考え方を前提とすれば、当たるのかもしれない。

そして、最後に命。
個人の占いを考えたとき、基本的には、生まれた日・場所を基に占いをします。

では、その情報から、なぜ、様々なことが占えるのか?
一つの考え方としては、神が作り出した、この世界のロジック。

 result = f(x)

という方程式から、結論が出せるという考え方。
xという変数の次元が高くなればなるほど、詳細な結果が出せる。
例えば、朝のテレビ番組で

今日の11月生まれの運勢は~?

なんていうことが言われていた場合、変数(次元)は一つ。「生まれ月」だけ。
これが、「何月何日」の運勢ということになれば、次元は2つになる。
簡単な星占いの場合は、月と日から、自分の星座を決めているし、もうちょっと詳細なものになると生誕地の緯度・経度まで見て、きちんとホロスコープを作ったりもする。段々、次元が高くなってくる。

ここで問題になるのは、このfという関数がどう決められるか?ということ。
神のお告げで
というのであれば、それでも良いでしょう。また、膨大なデータから統計を取って、fを推測したという説でも構いません。

問題は「ある前提条件の下で、占い関数fが決められている」ということ。
じゃあ、その前提条件が、あるいはfの使い方を間違っていたらどうなの?ということについても考えなければならない。

先程、星占いのことを書きましたが、驚異的な的中率を誇るといわれているジョーティシュ(インド占星術)では、そのホロスコープを作る際にサイデリアル方式というものを使っています。一般的な西洋占星術ではトロピカル方式。
(信頼している占星術師さんとかがいたら、訊いてみましょう。知らない占い師は勉強不足か素人)

地球の歳差運動により、占いの前提である星座帯と夜空に見えている星座帯にずれが生じてくるから、こんな方式がでてくる。ちなみに、春分点を基準としているのがトロピカル方式ね。

ここで、ジョーティシュを生半可に齧った人が

「ナンダヨー、星の位置が全然違うじゃん!きちんと空に見えている通りの星に基づいて、ホロスコープ作らなきゃ!」

とか言い出したら、的中率は上がるどころか下がっていくでしょう。
いくら的中率が高くても、前提条件が違ってきちゃうから。

もうちょっと簡単な例で考えてみましょう。
六曜ってありますよね?大安、仏滅、友引ってやつです。
今では、結婚式とかくらいにしか使わないかもしれませんが、あの出し方って意外と簡単で、

先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口

に繰り返すだけなんですね。ただ、旧暦の毎月一日が固定されていて、そのために突然跳んだり、続いたりというように見えるということです。つまり、ベースが「旧暦(太陰太陽暦/天保暦)」にあることになります。
これが、「1月1日は先勝だから~」などと、中途半端な知識で、今使われているグレゴリオ暦から勝手に六曜暦を作ったら大混乱ですよね?(笑)

「今日は大安のはずだ!」「いや、お父さん仏滅ですよ!」

みたいな(笑)。

スピリチュアルな分野とは関係なく、世の中の統計分析でも、前提条件が違うと全く違う結果が出てきてしまうというのは、少し考えればわかるかと思います。

でも、こんな適当な感じでやられている占いのいかに多いことか(笑)
占い師自身が、なにも考えていない、騙されやすい人が多いから仕方ないのか?

実際のところ、世の占いの9割以上はデタラメなので(当社調べw)、鰯の頭も信心からくらいで困ることも無いんですけどね(笑)。

占いが当たる要素は、いろいろあると言われています。
もちろん、世の中の1%くらいは、本当にすごい占い師がいる可能性も否定しませんが、多くの占いは

  • バーナム効果
  • 確証バイアス
  • 予言の自己成就

によって説明がつきます。

占い師や、霊能力者に対して、たまに内緒で検証がされていますが、命占などでは、別の誕生日の人の結果を渡しても、相当当てはまることが多いですし(つまり、誰にでも当てはまるようなことしか言われていないことが多い)、占いや霊視の結果が検証できないようなことしか言われないということも本当に多いです。
あと、めっちゃ間違っていることも多い(笑)
江原啓之氏がまだ生きている檀れいのお父さんの霊視をしたとか、細木数子の占いが外れまくるとか(笑)

それにしてもDr.〇パとか、細木〇子とか、どう見てもインチキな輩が莫大なお金を稼いでいるのをみると、世の中にカモってたくさんいるんだなぁって思います。
本物かどうかなんてことよりも、自分が信じられるかどうかの方が重要なんですね(笑)。
占いも政治も(笑)。

閻魔大王

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