私人逮捕系YouTuberの逮捕と頭の悪い自称正義の味方とかそんなこと

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私人逮捕系YouTuberと呼ばれる人たちの逮捕が相次いでいます。

実際に逮捕されているので、こういった人たちのおかしさはすぐに理解できるでしょう。

例えばこの人たちの言い分では「一番の目的は犯罪の撲滅」などということを言っていますが、実態としては動画再生数を稼ぐということであるのは明らかです。
それを「私人逮捕」などというキーワードを自分に都合の良い解釈で自称正義の味方になったように振る舞っているのでしょうが、恐らく彼らにはそれが本音ではないという自覚はあるでしょう。
(「私人逮捕」という言葉の解釈を間違えているという自覚があるかどうかは不明ですが)

むしろ面倒くさいのは、自覚無く正義の味方を気取ったり、的外れな啓蒙活動をしたりする人たちです。

先日、YouTubeである動画を見ました。

この動画の中では、文章が読めない人の特徴について述べています。
それほど長いものではないので、詳細は実際に動画を見ていただければ良いと思いますが、その中に

「登場するワードから独自の妄想を展開する人」

という説明がありました。

以前、僕の書いた記事の中でも紹介した暇空茜さんという方の書いたnoteの中に人の知能のカテゴリについて書かれていましたが、それを改めて紹介すると、

知能下から20~50%の人
→ 1文なら読めるが、複数の文章が読めない

という人は

「発話者に味方するか」とか「自分にとって都合が良いか」をまず最初に決めつけて、そのあと自分に都合がいいところだけ読みます

という説明が書かれています。

今、Twitter界隈を賑わせているColabo問題。 発端は暇空茜さんという方の指摘のようですが、それについてはネット上にいろいろ情報が...

要するに文章を読んでいるのではなく、キーワードを拾って自分の脳内で勝手にストーリーを組み立てているということです。

しかも、記憶力を持っていないのか、その場その場で自分に都合の良いことを感情で繋いでいくだけなので、主張に一貫性が無く矛盾したことを平気で言い出します。

もちろん、それまで異様に持ち上げていた人も、自分に都合が悪くなったり関係が悪くなると平気で掌を返します(理屈で動いていないから、本人にとってはおかしくも何ともない行為なのでしょう)。

例えば

「◯◯は社会問題です!」

みたいな啓蒙活動(っぽいこと)をしていても、具体的に何が問題かも伝えずに単なる好き嫌いのお気持ち表明にしかなりませんし、的外れな批判しかしていなければ、場合によっては逆効果にしかならないでしょう。

そもそも、その「◯◯」という主語が大き過ぎる場合はトラブルを生む原因になることも多いように感じます。

ちょっと考えてみましょう。

もしも誰かが、金銭管理の苦手な女性とお付き合いしているとして、それだけを根拠に

「女性は金にだらしない」

と吹聴していたとしたらどうでしょうか?

そんな個別の事例をもとに、あたかも全女性の金銭感覚がおかしいなどと言っている人こそおかしいと思われるでしょう。

頭の悪い人というのは、自己の経験(だけ)を根拠にそれを一般化するといったことをしばしば行います。

そしてそれが絶対の真実であるかのように言い始め、自分の歪んだ認識に自信を持っているので、無駄に声ばかりがでかくなるのが本当に鬱陶しいです。
(しかも、その真偽を見抜けない、考えようとしない人たちがそれに追従するのでますます声がでかくなってしまうのが厄介です)

昨年辺りからネット上で話題になることがあるColaboの問題。

それに端を発して、問題のある一般社団法人やNPOについて声を上げる人が散見されるようになりました。

もちろん、問題のある一社やNPOについて疑問を呈する事自体に問題はないと思います。

しかしそうではなく、例えば「一般社団法人だから問題がある」などというような物言いで批判めいたことを書くのは、先程の「女性は金にだらしない」などと、個別の問題を一般化して声を上げているのと同様に全く愚かな主張としか言いようがありません。

当然、多くのNPOや一般社団法人は真っ当な運営をしています。

そのようなことがなぜ起こるのか?

それは最初に書いた私人逮捕系YouTuberと同じように、正義の味方を気取ることによって自己の承認欲求を満たすということのために行い、しかもどこかで目にした「一般社団法人が問題のある活動をしている」というキーワードだけで自分の中で勝手なストーリーを作り出しているというのが大きな要因だと思います。

頭の悪い人というのは、このような極端な一般化や、一般社団法人=悪 のような短絡的な思考に陥りがちです。

実は、僕もある一般社団法人の代表をしています。

この組織では、僕を含めた理事は報酬をもらっているわけではなく、行っている事業に関しても(ほぼ研修です)、特に公的なお金が入っているものはありません。

ただ、行うイベントには経産省や県などの後援をいただくこともあり、参加者募集の告知情報にもそれを記載するのですが、僕のやっていることが何故か気に入らない輩がいるのか、その告知を見てそのような公的機関に「そのようなイベントに後援をして、税金などが使われているのか」といったような問い合わせをしてくる人もいるようです。

ちなみにここで書いておくと、そういう団体では営利目的のイベントを後援することはありませんし、頂いている後援も名義後援なので、税金等も一切入っていません。またそのような公的機関からイベント内で講演していただくこともありますが(国等の事業説明など)、それも講演料を含め、一切、金銭の発生はありません。

それをどこかで一般社団法人の不正会計というキーワードだけ目にしたお馬鹿さんが、「正義の鉄槌を下してやる!」みたいな感じで問い合わせをしてくるというのが実際のところでしょう。

最近、熊の駆除に対して自治体にクレームを入れてくるバカが多いというニュースもありますが、そういうバカな人と変わらない精神構造だと想像しています。

もちろん、問い合わせに対しては、職員さんは上に書いたようなことを丁寧に説明するわけですが、そんな訳のわからないクレーマーじみた人にも丁寧な対応をしなければならない人たちには本当に頭が下がります。

同様のことは、社団法人やNPOの他にもいろいろと見られます。

「オンラインサロンは問題があるねん」

みたいな主張はどうでしょう?

何が問題かを具体的にせずに、単にオンラインサロンというキーワードだけで善悪を判断するというのもまた同じ危うさがあると言えるでしょう。

では例えば、通信教育ではどうなのか?
私の知り合いには、コロナ禍以前どころか震災以前からインターネットを使ったオンライン講座を主催していた人もいます。これはOKなのかNGなのか?

オンラインではなくリアルなサロンなら良いのか悪いのか?

値段が高ければ駄目なのか?安ければ良いのか?
適正価格は誰が決めるのか?

価格が問題なのであれば、例えば時間単価が弁護士よりも高い占い師は善なのか悪なのか?

どこかに基準をおかず理由も明確にせず、単に自分の感覚でしか言っていないのであれば、啓蒙でも何でもなく、単なる自分の気持を表明しているだけですよね。

まあ、人に迷惑をかけないのであれば何を書いても良いと思いますが、自称正義の味方の主張は、間違った認識や主語が大きくミスリードを誘うような主張が多く見られる印象があります。
当然、それによって迷惑を被る人、傷つく人が出てくるというのは普通程度の知能や社会性を持っていれば容易に想像できると思うのですが、それでもこのようなことやってしまう人というのは、知性が低いか想像力に欠けるか、あるいは他人の気持ちよりも自分のお気持ちや利益を優先する身勝手な人なのだろうと思います。

多分、そういう人たちはまともな人からは相手にされなくなっていくだけなのですが、まともじゃない人たちからは相手にされてしまうので、きっと世の中からいなくなることは無いんだろうなーって思います。

参考までに以前書いたブログのリンクも貼っておきます。

最近はエセスピや、おかしな自称カウンセラーを批判するような記事を書くことも多い自分がこんなことを書くのもどうかなと思うのですが…(笑)。 ...

私人逮捕

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