Winny開発者の逮捕

Yahoo!ニュース – 社会 – 毎日新聞
 Winnyの開発者が逮捕されちゃいましたね。
 容疑は『著作権法違反幇助
 京都ニュースなんかの記事の方が色々書いてあって面白いけど、ここから読んでいくと、色々な記事が読めまする。
 う~ん、論議を呼びそうな出来事ですね。
 Winny自体に違法性があるわけではないし、社会情勢や技術の進歩に伴って、法律の見直しっていうのは、当然、必要となってくると思う。
 現在の情報化社会の中で、知的財産権というものの取り扱いが大きく揺れ動いているのは確かだ。その中で、今回、逮捕された金子容疑者が、Winnyを開発してみた気持ちもSEとしてわからなくもない。
(あ、ちなみにオイラは、会社で知的財産権の活動もしてますです。ハイ)
 しかし、今回の逮捕でもわかるように、まずは大きく現行の法的な問題が絡むし、その他にも、社会的通念、文化の問題、技術的進歩の絡み等々、非常にデリケートな問題なのだ。
 ぜひとも、この問題は国会でも話題に上って欲しいものだ。マジで。
 年金未納問題なんて、くだらないことやってる場合じゃないぞ(笑)。
 いや、ホントに知的財産の取り扱いって、今後の日本が世界の中で、どう歩んでいくかってところに絡んでいく問題で、アメリカはこういったIP(Intellectual Property)に力を入れていったおかげで、情報化社会をリードしていると言えるところもある。
 一方、先の中村修二氏の問題のように、どのように個人と会社の知的所有権の切り分けを行うかとか、すっごく複雑なのだ。
 知的所有権の縛りが、技術の進歩や、文化活動での表現の自由を奪い去ってしまうことだって大いに考えられる。
 その一方で、世界的にオープンソースの流れなども進んでいるわけで、Redhatの例を出すまでも無く、そいつを利用してビジネスをしていくことだって、どんどんなされている。
 う~ん、まとまらなくなってきたぞ。
 取り敢えずは、結構前の記事になるが、HotWired Japanのこの記事を読んでみて頂きたい。色々な感想を持つ方がいるだろうが、考えさせられる記事ではある。
 また、興味のある方は、オープンソースがビジネスになる理由―勝ち組企業は何をしたかという本を一読してみて頂きたい。
 著作権を含む知的財産権というものが、単に囲い込むだけではなく、開放することによって、社会がどのように動くかということを、一度、考えてみると面白いと思う。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする