長崎小6女児殺害事件について、書こうか書くまいか迷ったが…。
こういう事件が起きると、必ずと言って良いほど、メディアの影響ということが報道される。
今回の場合、「インターネットの掲示板に嫌なことを書かれ・・・」などという報道がなされているが、それが原因だったとして、今後、どうすべきなのか?
うちの子が通っている小学校でも、コンピュータ教育は行われているが、今回の事件を受けて、各家庭にお知らせが回ってきた。インターネットの使い方について話し合ってみてくださいと。
成長過程にある子供たちに、メディアの影響は確かに大きいだろうと思うこともある。
でも、有害な情報をシャットアウトすることだけが対策ではないと思う。というか、本質的な対策ではない。
社会は、もう、後戻りはできないのだ。どんなに周りをガードしても、情報の流布は避けられない。
子供をどこかに監禁するか?
情報統制するか?
そんなこと、出来るわけがない。
であれば、やらなければならないのは、情報を受け取る側が、それを扱うための術を身につけていくしかない。
最低限、コミュニケーション能力。
情報のINPUTとOUTPUT。特に、情報の出力(表現力)は重要だ。
コミュニケーションがうまくいかない原因の多くは、表現の稚拙さにあるとオイラは思っている。
少なくとも、相手の受け取り方に期待してはいけないのだ。
…そう考えると、小学生のうちからブログでもやって、出力能力を鍛えておくというのも良いのかもって、少し思う。
小学校で、掲示板禁止とか、チャット禁止とかっていうのは、教師がまともに教えられないから、教育の放棄をしているように思えてならない。
あと、これが肝心だが、想像力。
今回の事件も、あまりに短絡的だ。
想像力が欠落しているとしか思えない。
実は、そこにこそ、メディアの影響があるのかもしれないとは思うが(あ、ここでいうメディアって、マルチメディアです)。
想像力って、妄想力じゃないと思う。
自分に入ってきた情報から、様々な新しい情報を生み出す力。しかも、それはリアルな世界とは確実に区別されなければならない。
これを鍛えていくには、どうしたら良いか…。
何だか、長くなりそうだ。
もうちょっとまとめてから書こう。
読んでる人は、テキトーにコメントお願いします。
コメント
こんにちは。この事件のTV見てたら、その掲示板が出ていたのですが、あれって2ch用語ですね。最近の子供にとっては、2chが掲示板の教科書になっているのではないかと・・ふと思いました。
老眼のITCさん、こんにちは。
>あれって2ch用語ですね。
はぁ~、そうなんですか。
あそこは、あそこで独特な世界を創ってますからね。良い悪いじゃなくて。
ナイフの使い方もITの使い方も同じで、どのように使っていくかということを教えていかなければならないんですよね。
チャット、掲示板が文字だけのコミュニケーションだからとは言いますけど、文字だけのコミュニケーションなんて、以前からたくさんあったわけですからね。
私もこの件について自分のブログでウダウダ書いたのですが、その後いろんな方の意見を読んだりして、だんだん短く纏まってきました。
バーチャルな体験に負けない量の、リアルな体験をさせるべきだと思います。経験がないところに想像力は生まれないのではないかと。
例えば、バーチャルな世界ではナイフといえば「人を殺すこと以外に使わないアイテム」なのですから、リアルな世界でもっと正しく使う機会を、例えば台所でお母さんの包丁のお手伝いであるとか、そういうことをさせるとか、例えばバーチャルな世界では、命を落とすのは子供の大事な人でも大事なものでもないわけですから、リアルな世界でもっと拾ってきたカタツムリを大事に飼って、死んでしまう、そして二度と帰ってこない悲しみを感じさせ、親も一緒に悲しんでやるとか。
私が子供の頃、誰にも「殺してはいけない」なんて習った覚えはありません。でも「殺してはいけない」ことを知っています。きっと言葉で教えることではないんですよね。昔だったら「子供は親の背を見て育つ」というか、その「親」が近所の人だったりしたわけですが、今の時代はそれを全て親が教えなければならないのかもしれない。大変な時代に子育てしてるのかなあ、と考えます。