ちょっとスピ系の話が多くなってきたので、もう少しブログタイトルに則った記事も書いていこう。
自分は、コンサルをしていく中で、「経営者にとって最も大切な能力」は何か?ということについて良く考える。
実はこれ、経営者だけではなく、コンサルタントにとってもプロマネにとっても、あるいは全ての人にとって大切な能力ということで答えが出たのだが、何だと思いますか?
この質問をすると、様々な答えが出てくる。
- コミュニケーション力
- 洞察力
- 独創力
- リスク管理能力
- 経営の知識
- 決断力
などなど…。
自分の出した答えは
想像力
実はこれ、コミュニケーション力にも洞察力にも通じてくる。
社会に生きていく中で、相手の気持ちを考え、想像することでコミュニケーションが上手くいく。
様々なシチュエーションを想像し、備えることによってリスクの管理ができる。
将来の想像をすることによって、将来の予見ができる。
「想像力」というのは、眼の前に無い事実について知る力とも言い換えることができます。
相手の気持ちを想像できれば、気が利く人、共感力の高い人、空気を読める人と言われるかもしれませんし、将来のことについて適切に想像できれば、危機回避が出来たりラッキーな出来事に出会う確率も増えるかもしれません。
どちらも勘の鋭い人として見られるのかもしれませんが、スピ大好きの人から見ると「テレパシー」とか「予知能力」とか言い出すのかもしれません(笑)。
人は、進化の過程で、遠く離れたり、まだ起きていない将来のことについて想像する力を発達させることによって、知覚機能を広げてきたとも言えるでしょう。
最近はディープラーニングという技術についてよく聞きます。
自分は、学生の頃、ニューラルネットワークについて研究していたのですが、その基本的な考え方としては、
ある刺激と同時に別の刺激が常にあると、それらの関係性が強まる
というものです。
ものすごく簡単に言うと、梅干しのことを考えると、実際に口の中に入れていなくても唾液が出てくるようなものです。
経験(学習)によって細かい違いを認識できるようになるモデルなどもあります。
最初は「魚」としてしか認識できなかった子供が「サンマ」とか「鯛」とか「金魚」などと細かい違いがわかるようになるようなものですね。
これらを組み合わせると、目の前の人の細かい表情、目の動き、しぐさ、声の調子などから感情を読み取り、それをあたかも目の前の人が声を発しているかのように感じ取れるような神経回路が作られるなどといったこともあるのかもしれません。
(NLPでは、これをキャリブレーション能力と呼んでいます)
「想像力」と「ポジショニング」の関係についてもちょっと思いついたことがあるのですが、また時間のあるときに改めて書いてみることにする。