自立するということ-『鬼滅の刃』を読んでみて思う-

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ああ、『鬼滅の刃』が流行っていますね。
世の中では「キメハラ」なる言葉まで出来ているということで、ちょっと読んでみた。

別にキメハラに遭ったわけではなく、一応、世の中で流行っているものは知っておく必要があるなということで。

率直に言えば、まあ面白かったという感想はあるけれども、これまでの名作漫画に比べて突き抜けた部分があったかと言われるとよくわからなかった(笑)。
正統派ジャンプ漫画という感じ

これは好みの問題でしかない。

ただ、中で出てくるセリフなどには、心に残るだろうものもあったので、このブログでのテーマに合わせて、ちょっとメモ的に書いておこう。

まずは、この漫画の最初。主人公の妹が鬼になり、鬼殺隊という鬼を退治する人たちの中の強い人(冨岡義勇)に妹を殺されそうになったとき、主人公が妹を殺さないでくれと懇願するのに対して冨岡が言った言葉。

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」

鬼滅の刃1

僕は、このブログで「自立」ということをよく書いていますが、それに通じている言葉です。

「自分の境遇は〇〇のせい」
あいつのせい、親のせい、国のせい、会社のせい…。

人の責任にしてしまうことは簡単ですが、周りから与えられているものは条件でしかない。
その条件の中で、自分がどうしていくかは自分で決めなければならない。

どう生きていくかは自分が決めたいものです。

ただ、自分が自分の思い通りに生きていくためには、やはりそのための力が必要です。
今、それを持っていなければ、それを手に入れなければならない。
お金でも、能力でも、人脈でも、自分の理想に近づきたいのであれば、それを実現するための手段を手に入れる必要があり、そのための努力をしていく必要があるでしょう。

それが自立するということであり、「生殺与奪の権を他人に握らせるな」ということに繋がります。

以前、このブログでも書きましたが、僕は基本的に人間というのは自力で生きていけるように生まれていると思っています。
自分の能力以上のことをやっていく必要はありませんが、自分の能力を活かしていく必要はあるでしょう。

いつも勉強させていただいているこちらのブログ。 数日前の記事になりますが、ちょっと気になるフレーズがあったので引用しておきます...

そしてもうひとつ。
同じく鬼殺隊の強い人(煉獄杏寿郎)が、鬼と闘い、死の間際で思い出した彼の母の言葉です。

「生まれついて人より多くの才に恵まれた者は その力を世のため人のために使わねばなりません」
「天から賜りし力で人を傷つけること 私服を肥やすことは許されません」
「弱き人を助けることは強く生まれたものの責務です 責任を持って果たさなければならない使命なのです」

鬼滅の刃2

鬼滅の刃3

「自立」ということを書くと、強い人ばかりじゃないということを言う人がいます。

それは、その通りですが、上に書いたように、まずは自立するということが大前提であり、自分の責務以上のことをやる必要はない。
そして、自分が自身の責任を持つというのは当然のことですが、一方で、ここに書かれているように「強い者が弱い者を助ける」というのは、強い者の責務だと思います。

間違えてはいけないのは、

「強い者が弱い者を助ける」義務

であって、

「弱い者が強い者に助けられる」権利

ではないということ。

まずは自立し、助けられる者は困っている人を助ける

この順番が重要で、政府が言っている「自助 共助 公助」というのは、文句を言う人もいるけれども、もし逆だとちょっとおかしなことになってきます。

僕は「相乗効果」ということもよく言うのですが、もし、自立が先になければ相乗効果というよりも足の引っ張り合いになってしまうと思います。

義務を果たさず権利の主張をする人ばかりになると社会は成り立ちません。

「鬼滅の刃」がブームになっていて、読んでいる人がたくさんいるので、界隈にハマっている人でも読んでいる人は多いでしょう。
せっかくなので、上に書いたようなことをきちんと読み取って、自分を省みてくれる人がいると良いなぁと思います。

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