去って欲しい社員

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もう6年近く前にFacebookで書いたものを編集・追記しつつ再掲。

元々の書き込みはこちらなので、Facebookアカウントを持っていて読める方は、ぜひそちらも併せて読んで欲しいです。

https://www.facebook.com/notes/782907902561992/

—引用ここから—

社員にどういうことを望むか

シェアしたリンクで、思いの外、コメントといいねがたくさんついたので、後から検索しやすいようにノートにしておこう。

元々の書き込みは、ここ↓

https://www.facebook.com/itchidepon/posts/929405133760642

ドワンゴの川上会長が社内に飾ってある7箇条に批判が殺到しているというもの。

元は「スタジオジブリの鈴木プロデューサーから譲り受けたものなんですよ」というものらしいです。

個人的には、書いてあることは会社で仕事をする上で、そんなに批判されるようなものではないと思うのですが、「会社を去って欲しい」という言葉に拒否反応を示す人が多いのでしょうかね?

リンク先が消えちゃうかもしれないので、7箇条を書いておきます。

  • 知恵のでない社員
  • 言わなければできない社員
  • すぐ他人の力に頼る社員
  • すぐ責任を転嫁する社員
  • やる気旺盛でない社員
  • すぐ不平不満を云う社員
  • よく休みよく遅れる社員

だそうです。そんなに厳しい条件でしょうか???

それに、これはあくまでも、その会社にとってどうかということであって、人間性そのものを否定しているわけでもないと思います。そう感じない人も多いんですかね?自分に合ってない会社だったら、無理してしがみつく必要もないと思うのですが…。

会社によっては、知恵が出るとか、言われなければできないとかではなく、言われたことだけきちんと成果を出せばOKという会社もあるでしょう。

やる気旺盛かどうかについても、やる気がなくても成果が出ていれば良いという会社もあるかもしれません。

…まあ、自分が雇うなら、どうかなとは思いますが(笑)。

ちなみに、経営者の責任としてはどうかということですが、最近はダイバーシティという言葉もよく聞かれるように、様々な特性を持った社員をどう活用していくかということを考えなければならないと思います。

もう、10年以上前に書いたブログ↓

ここではプロマネを例に出していますが、会社の経営者も同じ。

今ある人的リソースをどのようにして最大限に活かしていくかを考える必要があります。

一方で、より優秀な社員を雇いたい、あるいは育てていかなければならないということも同時に考える必要があるわけで、それこそ、経営者の一存でどうこう出来る問題ではないですよね。社員はモノではなく、一人の人格を持った人間なんですから。

そういう意味で、話題になった7箇条が良いか悪いかは、見た人の判断でしか無くて、同じ価値観を持てる人と働けるっているのは、経営者にとってすごく重要な事なんじゃないかなぁと思います。

—–追記—–

朝起きたら、更に意見がいろいろ出てたので追記。

いろんな意見が出て勉強になりますが、人それぞれ、言葉に対する感受性が違うのだなぁということを改めて感じました。

またまた、10年以上前に書いたブログですが…↓ (何回かのエントリーに分かれて書かれています)

(追記…やりとりした別サイトのこの記事がやりとりを追いやすいです)

あと、この記事にもやりとりについて少し書いてあります。

心屋仁之助信者との対話シリーズ (いつからシリーズになったかは知りませんw) 現時点でも、まだtwitter上での意見交換は続いてい...

一つ一つについて、自分がどのように受け取ったか、もうちょっと詳細に書いておきたいと思います。

(後で、自分自身の振り返りのため)

  • 知恵のでない社員
  • 言わなければできない社員

これらは、「工夫しながら」仕事をして欲しいということです。

基本的に、僕は根性論で仕事をするのは、あまり好きではありません。できるだけ楽したい(笑)。

今の仕事にやり方に留まらず、頭を使いながら仕事をした方が良いんじゃないかなぁと思います。

常にすごいアイディアを出しながら仕事をしなければならないかどうかっていうのは、やっている仕事に拠りますよね。

  • すぐ他人の力に頼る社員

これは受け取り方によって、結構、違ってくるんじゃないかと思います。

基本的に、複数の人が集まって仕事をしているわけですから、他の人の力をうまく使うというのは有りだと思います。

しかし、それは自分の責任をきちんと果たしてこそ言えるわけで、単なるもたれあいでは、せっかく人が集まって仕事をしても相乗効果を生むことはできず、却って、足の引っ張り合いになる気がします。逆に、自分の仕事をしっかりした上で他の人の力を借りるのであれば、1+1が2以上になるのではないでしょうか。

自分のやるべきことをやらずに、他の人の力を借りるのはなしですね。

ただ、人それぞれ、スキルや能力の違いもありますし、ライフスタイルの違いもありますから、自分のやるべき仕事の範囲は、きちんと会社と話し合っておくべきでしょう。また、突発的なトラブルなどもありますから、それは組織内でカバーしあえるというのは、組織で仕事をしているメリットでもありますね。自分は一人で仕事してるから、それはすごく感じますよ(笑)。

  • すぐ責任を転嫁する社員

これは論外。

ただし、責任があるということは、それに応じた権限も与えられているのが前提で、権限も与えられてないのに、責任だけ押し付けられても困りますね。

  • やる気旺盛でない社員

これについては、成果だけ出せば良いという考え方もあるでしょうが、組織内で仕事をするなら、空気悪くなるようなことは避けてほしいとは思います。

  • すぐ不平不満を云う社員

これも受け取り方だと思います。

意見であれば経営者はウェルカムだと思います。お山の大将みたいな経営者はどうだか知りませんが、本当にお客様のことや会社のことを考えている経営者であれば、きちんと考えてくれるでしょう。

子供みたいに、文句ばかりいうのはNGかなって思います。

「知恵の出ない社員」、「すぐ責任を転嫁する社員」とも関連するかなぁ。

  • よく休みよく遅れる社員

これも、どう解釈するかですね。

決められた範囲で有給休暇を取ったり、フレックスタイムの制度を使うのは全然ありだと思います。

困るのは、突然、休まれたり、遅刻が多かったりする場合。

もちろん、病気や事故の場合は、仕方ありませんが、体調の管理も仕事のうちだと思います(自戒を込めて書いてますw)。

計画的なものであれば、そんなに文句は言われないんじゃないですかね。逆に、仕事もしないのに会社にいても仕方ないです。
—引用ここまで—

最初の書き込みは、めずらしく「いいね」が1,000件を超えていた。
https://www.facebook.com/itchidepon/posts/929405133760642

できれば、こちらの書き込みに対するコメントも併せて読んで、自分の意見を考えてみて欲しいと思います。

FacebookというSNSの特性上、コメントには僕のリアルな知り合いも多くいれば、全然知らない人も書き込んでいます。
そして記憶を辿ると、書き込んだ当時は、確かもっとコメントがあったはずですが、既にFBアカウントが無くなっているのか、当時の書き込みが無くなっているものもあります。

さて、改めて元々の記事の引用元にあった「去って欲しい社員の条件」について、情報を追記しておきます。

元記事ではドワンゴにあったとか、元々はジブリにあったとかいう情報が書かれていますが、この言葉の大元の由来というのは、日本電産を設立した永守重信氏の言葉らしいです。
(ちなみに日本電産は超優良企業です)

彼は、ここで出てきた「去って欲しい社員の条件」と併せて、

登用される社員の条件

  • 健康管理のできる社員
  • 仕事に対する情熱・熱意・執念を持ち続ける社員
  • いかなるときもコスト意識を持てる社員
  • 仕事に対する強い責任感を持てる社員
  • 言われる前にできる社員
  • きついツメのできる社員
  • すぐ行動に移せる社員

教育しても無駄な人

  • 叱ると言い訳ばかりする人
  • 人に叱られても平気でいられる人
  • 他人が叱られていても無関心な人
  • 他人を叱ることができない人
  • プライベートの部分で口を閉ざす

というものも語っているようです。

元記事のコメントには

ニコニコ動画 という若者に人気の会社だから掲げられる条件かもw
たくさん雇ってこういう条件を(わざわざ掲げて)プレッシャーかけてついてこれない社員は辞めさせる(優秀な人間だけ残す)、経営陣の意図が見えるから批判されているのでは?

というコメントもありましたが、永守氏が「去って欲しい社員の条件」についてのスローガンを掲げたのが1978年。日本電産は1973年設立ですから、時代が違うとはいっても、まだまだ新興の会社であって、優秀な社員をよりどりみどりという状況ではなかったはずです。

そして、僕がコメントの中で一番印象に残っているものを引用させて頂きます。

「我が社はグローバル人材を求めています」なんてのよりはるかにわかりやすくて親切。こういう人材を欲していると表明して何が悪いのでしょう。
ネガティブに響く表現は確かに意見が分かれるところですが、「こうあってほしい?」という書き方では、上位の一握りにはなれなくても当たり前、ふーんで流してしまえるもの。これが「去ってほしい」(※けして「辞めてもらう」ではない)であるからこそ、一部のダメ社員に自分はなってはならないという危機感を覚えるのではないでしょうか。
ケチをつけているひとには言葉遊びに終始した人も多い気がしました。社長は免除とどこに書いている?時短と怠惰も違う。
創意工夫、自発性、問題発見/解決力、などごく当たり前に求められる“勤務姿勢”を書いているだけで、個々の能力やイレギュラーな状況(育児などによる時短や疾病など)に言及したり批判したりしたものではないではないですか。
批判するほとんどのひとは、言い方が気に入らないか、自分があてはまる気がして後ろめたいから噛み付いてるだけのように見えてしまいます。

さて、このコメントに対してどう感じるでしょうか?

人は、外部から受けた情報をそのまま受け取るのではなく、情報を歪めたり、補完したりして、自分なりの受け取り方をします。

WordPress中心に読んでくださっている方は、amebloの方もどうぞ…。 (こちらには書いていないスピやカウンセラーの問題点について...

僕もこのコメントには全面的に賛成で、単に表現が気に入らないというようなことで、自分自身を成長させる情報を得られるきっかけを失ってしまうのはもったいないなぁと思います。

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