自らが果たすべき責任について

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久しぶりのブログ。
最近、Twitterで他人に対して、ああすべき、こうすべきと主張するような書き込みをよく目にします(以前からあったのだとは思いますが…)。

特に、最近は新型コロナに関するマスク着用やワクチン接種の話。ウクライナ問題など、世の中がざわつき、かつある意味では直接我々の生活に関わってくる可能性のある問題が多いので、おかしな陰謀論を信じてしまう人も多いということが関係しているのかもしれません。

そんな中、最近、突然(でもないかw)世間を騒がし始めた小林麻耶さんが、昨年12月に亡くなった神田沙也加さんが「降臨」したと主張(笑)。

ネット上でイタコ芸と揶揄されていますが、イタコ芸って幸福の科学の大川隆法の専売特許じゃなかったのねw。

まあ、こんなことをやり始めても、まともな神経を持つ人間からは物笑いの種にされるだけですし、ご両親である神田正輝、松田聖子両氏からは亡くなった娘がそのようなことに利用されるのはたまったものではないのではないかと思います。

…と、ここまでは前フリ。

先日、目にしたのは、これについてツイッターで呟いたあるライターさんに対しての(見当外れな)ご意見。
簡単に言えば

  • 以前は似非スピについて書いてたんだから、他のことは書かずに今こそ小林麻耶のことを書け
  • 金もらってるんだから外部の意見は受け入れろ

ってことらしいです。

社会の中で、どのような位置づけで生活しているのかわかりませんが、自分のやるべきことをやらずに、自分の部下でも同僚でもない人の行動に対して文句をつける人がネット社会になってから非常に増えているがします。
単にネットで見かけただけの人との関係性をそんなに近くに感じているのでしょうか?以前からテレビに出ている人に対してそう感じる人は多かったのかもしれませんが、ネットの双方向性によって、それが加速化しているのかもしれません。

自分が生きているこの世界が、どのような状態になれば理想的なのかを思い描き、それが実現するために自分はどのような行動をすれば良いのか、そして実際にそれを行動に移すのかを考えるのが一人前の大人としての責任だと思います。

そういった意味で、上に書いた人が、文句をつけたライターさんに対して

「小林麻耶のことを書くべきだ」

と思ったのなら、それに対して自分はどうしたのか?
単に文句をつけただけではなく(笑)。

「意見を言いました」

というのであれば、それに対して、このライターさんはそれを受け入れることにどのようなメリットがあって、小林麻耶さんのことを書くという動きに転じるのか?
それを考えての発言なのか?

「お金をもらって」

というのは、自分がお金を払って書いてもらった記事なのか?

絶対に意見を通して、人を動かしたいというのであれば、自分が原稿料を支払って広告記事でもなんでも出せば良いと思います。
自分の意見を言いたいだけであれば、ブログでもSNSでも発表媒体はいくらでもあるでしょう。
なぜ、人の行動までコントロールしようとするのか理解ができません。

もちろん、自分と意見が合わず相手に行動を変えて欲しいというときに自分の考えを伝えるのは構いませんが、それで相手が行動を変えるかどうかは相手側に決定権があります。
それが理解できず、ひたすら文句ばかり言うのは、おもちゃを買ってもらえずに泣き喚いている子供と全く変わりません。

繰り返しになりますが、

  • あいつの行動のここが問題だ!
  • この会社のここが悪い!

といった意見を述べることは自由です(誹謗中傷などでなければ)。
ただ、それによって相手が意見や行動を変えるかどうかはわかりませんし、当然ですが、そのような考え、行動に至っている背景や理由があるということには留意する必要があります。

世の中を変えていきたいと思ったときは、自分自身の力で直接変えていくのが一番早いと思いますが、場合によっては啓蒙活動を進めていくというのがその手段ということもあるでしょう。

そんなとき、自分自身のやるべき、目の前のことを疎かにして、偉そうなことばかり言っても、全く説得力がないのは言うまでもないでしょう。

以前、書いたことがありますが、人を説得するには

  • 信頼(エトス)
  • 情熱(パトス)
  • 論理(ロゴス)

という3つの要素があると言われています。

世の中には、いとも簡単に怪し気な話に引っかかってしまう人がいる。 …というか、かなり多い(笑)。 ちょっと考えれば、論理的にありえな...

人からの信頼を得るためには、自身の言動に対して責任を持ち、やるべきことをやるのが絶対条件だと思います。

まあ、いろいろ書いてみましたが、要するに、他人のことばかり言ってないで、自分のやるべきことをやっているのかどうか反省し、理想的な社会を作るために行動するのが一番良いですよということです。

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