分析・判断する力は他人よりも自分に使った方が有益です

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昨日は「人と比較すること」という記事を書きました。
日々の生活の中で

「あの人は、○○ができていない」
「あの人は、△△な人だ」
「あなたは、■■な傾向があるよね」

などのように、他の人について、ついつい分析をしてしまうことってあると思います。

もちろん、他の人の良いところを参考にしたり、あるいは他の人の悪いところを反面教師として自分の行動を振り返ってみるということであれば有効でしょう。
単に、他人の評価・分析をしたとしても、それだけでは、世の中にも自分にも変化は起きないのです。

しかし、当たり前のことですが、他の人の行動や考え方を強制的に変えることはできません。

たとえ、他人の分析を行い、その相手に対して「あなたはこのような人だ」と伝えたとしても、その相手が、それに対して何も感じなければ何も変わらないのです。

他人の分析をするというのは、あくまでも自分自身の行動や思考の参考にするためのネタにしかなりません。
そして、当然のことながら、自分自身の行動や思考の参考にするということは、自分自身のことを知らなければ、理想とのギャップも埋めることはできないでしょう。

最初に書いたように

「あの人は、○○ができていない」
「あの人は、△△な人だ」
「あなたは、■■な傾向があるよね」

という他人の分析ばかりしている人は、自分自身を見つめるということが苦手なのか、

「お前が言うな」

的な行動や発言も多いような気がします。
(もちろん、だからといって、他の人の批評をするなという気は更々無いのですが…)

人は、どうしても自分を見つめるよりも、他人の行動や言動に目が行きがちです。
自分の顔は、鏡や写真でしか見ることができないように、意識的に自分を見つめようとしない限り、自分のことは見えないのだと思います。

ただ、先程書いたように、他人のことを変えることはできません。
そこに無駄な努力を注ぐよりも、

理想とする状態になるために、自分は何をすれば良いのか
やるべきことに対して、今の自分は何ができていて、何ができていないのか

を考えるために、分析する力は自分自身のために使った方が有益だと思います。
そして、自分がやるべきことを、より良く、より上手くやるためのベンチマーキングとして、他の人たちとの比較をしていく(優劣比較ではなく、違いを知るためにです)のが良いのかなぁと思います。

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探偵

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