感情と成長

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先日、twitterで、ある人の発言を見ました。
何か、49系とかいう宗教っぽいものを始めた人の元旦那らしいハゲ頭が光ってるおっさんの発言。

この発言↓

https://www.facebook.com/ace.okatetsu/posts/3012833322114765

めんどくさいから引用しませんが、ポイントだけ。

【感情の解放プロセス】
とか言ってますが、
子どもの幸せ、
保護者の負担軽減に繋がらない
無意味で無駄な慣習を
守ろうとする人には
おれだって
ブチ切れるってことっす。

※相手を変えようとするのではなく
論破しようとするのではなく
明らかに不快だと怒りを表すだけね

明らかに不快だと怒りを表すことしかできないのは、人間的に成熟していないからです。
赤ん坊は、自分の思いを伝える術を持ちませんから、何か意にそぐわない事があり、それを相手に伝えるために泣いたり喚いたりします。
親を含め、周りの人間は、赤ん坊が何を伝えたいか想像し、相手の気持ちを汲んで寝かしつけたり、あやしたり、ミルクをあげたりします。
まともな大人はそうしますが、まともじゃない、体だけでかくなった成熟できない人間はどうするでしょう?

「うるせぇ!このガキ!」

と、殴りつけたりする悲しくも腹立たしい事件が起こります。

最初に書いたハゲ頭は、「感情の開放プロセス」とかアホなことを書いていますが、何も考えていないピュアピュア教信者

「ピュアな赤ん坊のように、感情を開放するって素晴らしい」

とか、単細胞的に思うのかもしれません。

僕は優しいので(笑)、「赤ん坊」と書きましたが、感情だけなら、動物にだってあります。
犬だって猫だって、喜ぶし、悲しむし、怖がります。
感情を開放するのは、動物だってあたりまえのようにできるのです。
というよりも、動物は元々、感情を抑えるということをしていません。

感情を持っているのは、人間の特権ではありません。
では、人間と感情の関係とは何なのか?

怒りの感情を押し殺し、良い人のふりをして辛い思いをする。
悲しみの感情を押し殺し、強い人間のふりをして心身のバランスを崩す。

そういったことは避けた方が良いでしょう。
では、それを避けるために、感情を外に開放すれば問題は解決するのでしょうか?

短絡的な考え方しか持てない人であれば、そう考えるでしょう。
しかし、それは、感情に振り回されているに過ぎません
人間は、感情に振り回されるのではなく、感情を制御する必要があります。

怒りを感じたり、悲しみを感じたりした時に、自分に嘘をついて、その感情を押し込めたり無かったことにする必要はないでしょう。感情は自然に湧き上がるものですから、それを感じれば良い。
必要なのは、それに振り回されないこと。
湧き上がる感情を感じつつも、その原因は何なのか?事実はどうなのか?を客観的に見ることです。それができるようになるのは、知性と意思の力を使うしかない。

先程、感情に振り回されるのは動物でもできるということを書きましたが、極端なことを言えば、それは環境に反応しているに過ぎないということです。
そこには自由意志など微塵もない。生物である必要すらないのです。石ころとかゴミと同じ。
本当の意味で自由になるというのは、周りで起きた出来事、環境に対して湧き上がった感情からも自由な行動ができるということです。

ヒトが進化の過程で、そのように感情と意思と行動を分離してきたのに、今更

感情の開放

とか、偉そうなことを、さも「オレ様、素晴らしいことに気づいちゃった!テヘ!」みたいに宣言してるって、本当にバカなのかアホなのか…。

それとも悪魔の囁きなのか…。

ネットを見ていたら、以下のような記事を見つけました。

日本人は感情のコントロールができなくなった」 ディグラム診断が突きつける現実
https://forbesjapan.com/articles/detail/25595/1/1/1

やはり、感情がうまくコントロールできなくなっている人は多いのかもしれませんね。
人からの目を気にし過ぎるっていうところが大きな原因である気がします。
そしてそれは言い換えると、自分自身の意思を持っていないから。

感情は生存ためのエネルギーであり、情報です。
恐怖や悲しみ、怒りといった負の感情は、危険やストレスを避けたり敵を排除するときには役に立ちます。
でも、それに振り回されるだけであれば人には成長も進化もありません。

リスクという言葉の語源であるアラビア語の”risq”という言葉には、

明日の糧

という意味があります。
つまり、明日の糧を得るために、感情に振り回されず、意思の力でリスクを取るのです。

学び、考え、自分で自分の行動・言動に責任を持つ

それがほんとうの意味で自由に生きるための王道であると思います。

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砂漠の民

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