少し頑張るということ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新型コロナ騒動で大変な状況です。
活動の自粛により、スピ界隈、エセ心理カウンセラー界隈にもいろいろと動きがあるかもしれません。

ここ何年かは、大きな自然災害があったり、今回のような世界的な感染症が広がったりで、人の心もザワザワしがちですが、そのような時期には、落ち着かない人の心の隙間に付け込もうとする輩が必ず出てくるので気をつけた方が良いでしょう。

思えば、20世紀末、1995年あたりも阪神淡路大震災やオウム真理教の起こした地下鉄サリン事件が立て続けに起こり、世紀末という時期も重なって、いろいろな団体に取り込まれていった人が多かったように思います。
オウムの事件があって、新規に宗教法人を作るのが非常に厳しくなり、自己啓発セミナーなどに形を変えて生き残っていくわけですが…。

どこかで読んだ記憶があるのですが、幽霊やあの世の存在を信じている人は、昔に比べて増えているらしいです。
目に見えているものだけが真実ではないという真摯な気持ちを持つ人が増えているというのであれば好ましいこととも言えますが、考える力が衰えてきていて、騙されやすい人が増えているのであれば由々しき自体と言えるかもしれません。

さて、スピ界隈に目を向けてみると、「霊視」というキーワードが目につくようになっています。

「霊視ができるようになった」
「実は霊視ができていた」
「実は見えていた」

そうですか。良かったですね。すごいですね。
としか、言いようが無いわけですが…(笑)。

本当に見えないものが見えているのであれば、ぜひ一度、病院に行って診てもらうことをおすすめしますし、本当は見えてないのに見えていると言っているのであれば、単なる嘘つきでしかないので、友達を無くさないうちにやめたほうが良い。
ましてや、そんなことを言って、あわよくば金儲けをしようとしているのであれば、消費者契約法に触れる可能性が高いので、変なことは考えない方が良いです。

以下、消費者庁のサイトより抜粋

<霊感等による知見を用いた告知>
問 19 霊感等による知見を用いた告知により締結された消費者契約の
取消しを認めるのはなぜですか。どのような事例が救済されますか。

(答)

  1. 霊感その他の合理的に実証することが困難な特別な能力による知見として、そのままでは消費者に重大な不利益を与える事態が生ずる旨を示して消費者の不安をあおるなどの行為により、望まぬ契約を締結させられるという消費者被害が発生しています。
  2. このような消費者被害の救済について、これまでは公序良俗違反による無効(民法第 90 条)や不法行為に基づく損害賠償請求(民法第 709条)といった一般的な規定に委ねられていましたが、これらの規定は要件が抽象的であり、どのような場合に適用されるかが、消費者にとって必ずしも明確ではない部分がありました。
  3. そこで、消費者契約の特性を踏まえた明確な要件を定めて、霊感等による知見を用いた告知による消費者契約の取消しを認める規定を消費者契約法に設けることとしました。
  4. 具体的には、
    ・霊感(注1)その他の合理的に実証することが困難な特別な能力による
    知見として、
    ・そのままでは重大な不利益(注2)を与える事態が生ずる旨を示して不
    安をあおり、
    ・契約を締結することにより確実に重大な不利益を回避できる旨告げたときに、
    取り消すことができることとするものです。
  5. 例えば、以下のような事例が救済すべき事例として考えられます。
    ・70 歳の消費者が、新聞広告に載っていた悩み相談を申し込み、なかなか治らない持病についての悩みを打ち明けて相談した。
    相談を受けた事業者は、「あなたには悪霊が取りついているので、このままではもっと病状がひどくなるだろう。この石と数珠で悪霊を閉じ込めれば、間違いなく病気は治る。」と告げて、高額な石と数珠を購入させた。

(注1)「霊感」とは、除霊、災いの除去や運勢の改善など、超自然的な現象を実現する能力を指します。「その他の合理的に実証することが困難な特別な能力」としては、いわゆる超能力が当たります。
(注2)当該消費者の死亡や病気のみならず、家族の死亡や病気も含まれます。また、不幸になる等、漠然としたものであっても含まれます。

参考

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/consumer_contract_act/amendment/2018/pdf/consumer_contract_amend_190322_0019.pdf

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/consumer_contract_act/public_relations/pdf/public_relations_190214_0001.pdf

某心屋氏の言っていた「存在給」にしろ、子宮系なんとかいう人が提唱している「自分ビジネス」にしろ、それを信じたくなる気持ちの裏側には、楽して金を手に入れたいという願望があるのでしょうが、面倒に見えたとしても、ちょっとだけ努力するのが実は一番効率が良いというのは、ちょっと考えればわかることです。

むかし読んだ、さくらももこの「ちびまる子ちゃん」の中に以下のようなシーンがありました。

ちびまる子ちゃん1

ちびまる子ちゃん2

唐突に「霊視」などということを言い出す人は、一度、椅子から立ち上がって年表を拾ってみて欲しいと思います。
面倒と思っても、実際にやってみればそれ程でもありませんし、一番早く利益が得られる。
むしろ怖いのは「念力」とか、無意味なことをやっていて疲弊してしまい、まともな行動をするための体力が奪われてしまうこと。ぜひ、そうなる前に気づいて、行動に移して欲しい。

こんな状況でも、まだまだ日本は良い国で、働く場所もありますし、起業をするにしても行政の支援がたくさんあります。
自分自身でやるべき努力を行えば、支援をしてくれる人や機関はたくさんありますので、たまに自分を見つめ直してみるというのが大切なのだと思います。

界隈で流行っている(笑)らしい「自分ビジネス」 何だかよくわからないので、改めて調べてみると …よくわからん(笑)。 一応、説明してる...

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学・思想情報へ
にほんブログ村

超能力

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする